「宇宙の仕事をするにはどうしたらいいの⁉」国立天文台・縣秀彦先生の受験生向け漫画(後編3枚)

「宇宙関係に進みたいんだけど具体的にはどうしたらいいの?」

「宇宙の仕事をするにはどうしたらいいの⁉」国立天文台・縣秀彦先生の受験生向け漫画(前編4枚)

…という漫画の主人公の問いに対し、「宇宙物理学」で宇宙のなりたちやしくみについて「理論」「観測」というアプローチで取り組む「宇宙物理学」に進むという方向性と、「ロケットや探査機などをつくる」「航空宇宙工学」という分野に進む選択があるよ…というお話を、国立天文台天文情報センター・縣秀彦(あがた・ひでひこ)先生からお聞きしました。

さて後半3枚。5ページ目からです↓


螢雪時代(旺文社)2016年8月号掲載(Amazonで購入
『理系受験生の好きになれる分野見つけよう!』
制作協力:国立天文台天文情報センター縣秀彦先生
まんが:はやのん理系漫画制作室


「宇宙物理学」「航空宇宙工学」を支えるのは数学、物理、化学、工学、情報学、数学などの学問分野です。そういうところからも、宇宙にかかわる研究をすることができますよ。というか、そういう人が必要です。(はやのんコメント)

「宇宙の勉強を専門的にやりたい人」は専門性を高めること…。「博士号を取る」ことを目標にしてください(縣先生コメント)だそうです!

イベントに参加して実際に研究者に会って相談をしたり、日本天文学会のジュニアセッションに参加するなど、自分から積極的に動いてみてください。(はやのんコメント)


時代が進み、新たな研究分野として宇宙生物学という世界が開かれるようになっています。また「法律」や「哲学」の部分なんかは文系のものと思われていますが、社会の中で宇宙開発や研究を進めるにあたり、大変重要な部分を担っています。地球上の他地域に研究施設を建設…などという場面を想像すると、文化・言語・宗教的な理解も重要だということがわかるかと思います。人間社会のありとあらゆるものが宇宙分野の研究にかかわってくる…という言葉、なるほどと思います。(はやのんコメント)


ここまで語ってきて「しかしアマチュアとして独自に研究するのもまたよし」というコメントが出るところが、宇宙分野の深いところです。「アマチュア天文学者が新しい天体を発見」というニュースを時々見ることがありますよね。科学館やプラネタリウムで、人々に星を楽しんでもらいたいとか、宇宙教育の普及に取り組んでいる方もたくさんいらっしゃいます。

あとこの漫画に描き忘れたんですけど「読み物」を出版することで宇宙にかかわっている人もいます。広い意味で言うとこの漫画を描いているはやのんもそうですね。本を出さなくても、Twitterで情報をひとつ、ひとつと出すだけでも、宇宙にかかわっていると言えるはずです。

と・いうわけで縣先生の、受験生向けのまとめコメントとしては「天文学者のいる大学に進学してください」とのことでした。

今回のこの漫画を見て、「こんなことができそう」「やりたい」と思うイメージが湧いたようでしたら、大変嬉しく思います。

「宇宙分野に進みたいんだけど…」と思っている人のために、一度のまんがで、すべての情報をカンペキに提供することはできませんので、この漫画ご覧になっている方も、ご存じのことについて独自に読み物などをお書きいただければ幸いです。(はやのんコメント)


螢雪時代(旺文社)2016年8月号掲載(Amazonで購入
『理系受験生の好きになれる分野見つけよう!』
制作協力:国立天文台天文情報センター縣秀彦先生
まんが:はやのん理系漫画制作室


前編をもう一度読みたい人は
「宇宙の仕事をするにはどうしたらいいの⁉」国立天文台・縣秀彦先生の受験生向け漫画(前編4枚)

「宇宙の仕事をするにはどうしたらいいの⁉」国立天文台・縣秀彦先生の受験生向け漫画(前編4枚)

「じつは私子供のころから星を見るのが大好きなんだ!でも具体的にどうしたらいいかがわからなくて…」

…という悩みを持つ、漫画の主人公(理系女子)。
国立天文台に向かい、天文情報センター・縣秀彦(あがた・ひでひこ)先生に、宇宙分野が学問としてどのように分かれているのか、それぞれどんなことをしているのか、どういう形でそこへ進めばいいのか…を教えていただきました。

螢雪時代(旺文社)2016年8月号掲載(Amazonで購入
『理系受験生の好きになれる分野見つけよう!』
制作協力:国立天文台天文情報センター 縣秀彦先生
まんが:はやのん理系漫画制作室


「宇宙関係の研究や仕事」と言ってもその中にいろいろな分野や役割、仕事があるんですよ」

「宇宙学部」「宇宙学科」みたいなそのものズバリの学部学科名のある大学もあるんですかね…?あるかも…?しかし多分一番ど真ん中の「いわゆる宇宙」をやるならば、「宇宙物理学」!理学部の物理学科を目指すのが一般的かな…と感じます。プロの天文学者、宇宙物理学者を目指す人ならば、その大学がそういうとこまでやってるかどうか調べてから受験目指してください。(はやのんコメント)


宇宙物理学の研究ははさらに大きく分けて「理論」「観測」と役割が分かれています。これは大学入った後にその個人の興味や能力に合わせてどこでどのような研究をするのか進路が分かれていくところだと思うのであんまり早いうちに心配しすぎる必要はないかな~と思います…?(はやのんコメント)


また、もうひとつの方向性として航空宇宙工学分野から「宇宙開発」にかかわる仕事に就く、という道もあります。ロケットや探査機が好き!装置をつくりたい!という人はこちらですね。(はやのんコメント)


(以下、はやのんコメント)このまんがは螢雪時代2016年8月号に掲載してもらっていたもので、当時、国立天文台の縣先生からお話をお聞きして制作したものです。

2020年3月、コロナウイルスの影響による全国的な休校措置のため、数多くの教育機関、出版社などが独自コンテンツの無料提供をしている中、国立天文台が「休校中特別授業」とのことで中学生のための最新天文講座「中学校発 宇宙の旅—つながっている宇宙・社会・いのち」をYoutubeライブ配信を行いました。

そこで、縣秀彦先生が講師として、Mitakaを使用して私たちの宇宙の構造を解説したり、最新の天文の話題をおもしろい語り口で伝えてくださっていました。

Youtubeライブ配信、こうして休校になったから見られたもので、画面の向こうの縣先生が、休みになっている子供達のためにと一所懸命に話してくださっているのを見て、感動しました。縣先生はいつもいつもこうして話してくださるなと…。

理系漫画家の自分は、何か、みんなに見てもらえるもの、なかったのかな~!?と、何もしていなかった自分に対して、どうなの?と思ったので、この漫画を公開することにしました。

休校、大変なことですが、これをきっかけに宇宙の話を聴けたりすることもあるし、何か人生が変わる人がいるかもしれないですよね。このまんがも、誰かの役に立ったら嬉しいです。

よく「サイエンスコミュニケーション」などと言うわけですが、縣先生の姿を見て、ひとつひとつの機会に、伝えようと真剣に取り組むって、いいなあ…と改めて思いました。私もがんばります。(はやのんコメント)


後編に続きますよ~
「宇宙の仕事をするにはどうしたらいいの⁉」国立天文台・縣秀彦先生の受験生向け漫画(後編3枚)