[著者コメント漫画]理系漫画家になるには(8)-2007年「応用物理」75周年イベント

(ここまでの記事)
理系漫画家になるには(1)-はじめまして!理系の漫画家です!
理系漫画家になるには(2)-石垣島でファミコンに出会い、高校で物理に出会うまで
理系漫画家になるには(3)-文系女子高生、物理学科を受験!?
理系漫画家になるには(4)-10社中5社から仕事が来た出版社持ち込みツアー
理系漫画家になるには(5)-GoGo!ミルボ初登場
理系漫画家になるには(6)-ゲーム業界昔話
理系漫画家になるには(7)-2005年世界物理年 World Year of Physics 2005

このシリーズは2011年に描いた自己紹介漫画『理系漫画家になるには』をキリヌキで数話に分割して、ブログで無料公開するものです。このタイトルの通り、理系の漫画家になりたい人がいたら、何かの参考にしていただければと思います。


はやのん…1999年にゲーム雑誌デビュー、その後、現在は大学の研究を漫画にする「理系漫画家」「研究広報」を仕事にしています。
理系漫画家はやのんプロフィールのページ
Twitterにも略歴あります!


2007年「理系漫画家」誕生!?

2005年の世界物理年で理系の世界に一歩進んだ漫画家はやのんでした。2006年になり年度末、世界物理年のクロージングイベントで、当時、日本女子大学の教授だった、小舘香椎子(こだて・かしこ)先生と初めて出会いました。

小舘先生に登場していただいた漫画がたくさんあるので、また詳しく語りたいですが、初めて会ったときの印象は「えっ!女子大で理系!?物理!?そんな世界があるの!?」という驚きでいっぱいでした。たしか研究室の女性メンバーに囲まれて大集団だったと思います。「物理は女子1割」が定説で、実際そんな物理学科出身だったはやのんは、かなり驚きました。

小舘先生は「理系にもっと女子学生を」と、女性の理系進出にかかわる活動ではとても有名な先生ということがわかりました。以来はやのんも、たくさんの理系女子漫画を描いて活動をしています。

その小舘先生から誘っていただいて、この辺りから応用物理学会に関わっていくことになりました。ここでも「仲間!」としていただくことができて、物理やっててよかったな!と思いました。(いや、ろくに、やってなかったと思うんですけど。ゴメンナサイ。)


「応用物理」創刊75周年記念事業暮らしを支える科学と技術展 -世界を変える応用物理-

応用物理学会の会誌「応用物理」の75周年を記念するイベントが、科学技術館を会場として、かなり盛大に催されました。

「応用物理」創刊75周年記念事業暮らしを支える科学と技術展
-世界を変える応用物理-
http://www.jsap.or.jp/archives/jsap75/event_plan.html

私が呼ばれたのは、その中の「パネルディスカッション」。電気通信大学の中村淳先生、当時准教授、と2人で司会をすることになったのです。

その時に中村淳先生から、

「理系で漫画家なら、理系漫画家だね!」

という一言があり、それ以来、はやのんの肩書は「理系漫画家」になりました。

シンプルながら本質的な呼び名です。この「理系漫画家」という名のおかげで、以後ますます、理系の漫画を描いていくようになったというわけです。

今気づいたけど、「物理漫画家」なんて言われていたら、物理の枠から出ずに仕事をしていたかもしれませんね。中村淳先生、ありがとうございます。


パネルディスカッション「夢を語ろう」

2007年の作品です。パネルディスカッション登壇者大集合の絵です。

応用物理学会「応用物理」75周年イベントの中で催されたパネルディスカッション「夢を語ろう」は豪華な登壇者が勢揃いでした。

佐々木成朗 先生(成蹊大学)
渡邉恵理子 先生(日本女子大学)
福島理恵子 先生(東芝)
福島孝典 先生(科学技術振興機構)
小池康博 先生(慶応義塾大学)
伊賀健一 先生(日本学術振興会)
…すべて、所属は当時のもので、敬称は私からの関係性により全員「先生」としました。ご承知ください。

チラシのプログラムを見てみたところ、このような内容だったようです:

●夢の卵がかえるとき
佐々木 成朗 氏(成蹊大学)、渡邉 恵理子 氏(日本女子大学)
●偶然と転換~夢があふれ出す瞬間~
福島 理恵子 氏(東芝)、福島 孝典 氏(科学技術振興機構)
●光に夢を、夢を光に~ピアノとコントラバスにのせて~
小池 康博 氏(慶応義塾大学)、  伊賀 健一 氏(日本学術振興会)

その後講演登壇を大量にこなすようになったはやのんでしたが、この時が人前に立ってマイクで話すの初めて、という機会で、とても緊張した覚えがあります。

この時のメンバーとはその後も仲良く集まり「触媒研究会」なる交流の機会(飲み会です!)を何度も持つことができました。漫画の取材をさせてもらったりもしていて、理系漫画の初期の形をつくるところで大きな助けになってもらいました。仲間のみなさん本当にありがとうございました。


この後、当時の応用物理学会、人材育成・男女共同参画委員会の委員に…と誘っていただいて、この辺りから応用物理学会に、「理系漫画家」が参画していくことになりました。みなさん、漫画家を珍しがって、たくさん物理の研究のお話をしてくださって、本当によくしていただきました。応用物理学会ははやのんにとってはホームのような場所で、その後もずっとお世話になっています。


さて次回は2008年、日刊工業新聞『キラリ研究開発』連載開始のお話です。研究開発に特化した内容の濃い漫画で、理系漫画家としてガッチリとした実力を身に着けていくところになりました。


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