『キラリ研究開発』1〜10話
−はやのん理系漫画制作室スタッフからのコメントつきでご紹介
(→トップページに戻る)

『キラリ研究開発』は、日刊工業新聞に連載されておりますレポート漫画です。
女流理系漫画家「はやのん」が最先端の研究・開発現場の様子を取材。 研究テーマの内容紹介と、その興味深い研究はどのような環境でされているのか? その背景を探る、という構成になっています。

2011年10月現在、80回まで連載しています。これまでのバックナンバーリストはこちら(エクセル)
2008年4月7日連載開始。月2回掲載(掲載日は月曜日)。現在も連載中。

このページでは、毎号の一部を抜粋し、内容の解説やコメントをつけて紹介しています。抜粋だけではなく、全部をご覧になりたい方は、1〜13話までをご紹介しているこちらをどうぞ。

 

日刊工業新聞は、日本のモノづくりを応援する新聞です。ご購読・ご支援をお願いいたします。

購読・試し読みはこちらよりお申込みできます。海外でも購読いただけます。

日刊工業新聞のサイトはこちらです


■第001回 2008年4月7日掲載
【タイトル】『SPring-8は大きな人の輪』
【内容】
兵庫県にある、世界最大級の放射光実験施設"SP-ring8"。どんなことをしている施設なのか?職員が大切にしていることとは?JASRI 産業利用推進室 産業利用支援グループ グループリーダー 副主席研究員・広沢一郎さんにお話をお伺いしました。
【はやのん理系漫画制作室スタッフからのコメント】
連載第1回ということで、はやのんがそれまでに取材に行った中でいちばんカッコイイところをテーマにしよう!と思い、描きました。SPring-8で使われている「放射光」とは、「電子を光速近くまで加速して、磁石によって進行方向を曲げた時に発生する、細く強力な電磁波」のことです。そこから得られるX線で原子・電子といったとてつもなく小さいものをクッキリと見ることができる装置があるというわけです。物質の状態、構成の何がどうなっているかを調べることができるので、ナノテクノロジー、バイオテクノロジーや産業(化粧品や薬品など!)の研究開発に利用されています。あまりに高度な装置なので、外部から来た研究者(お客さんですね!)が自分でホイホイと操作して使うことができません。広沢さんたちのような技術職員が、そうしたユーザーのしたいことを汲み取り、よりよい結果を出してゆけるようにするのだそうです。「おなじ目的に向かって協力していく中で大切なのは人と人との信頼関係」という言葉が印象的でした。(はやのん)
【参考】
SPring-8 http://www.spring8.or.jp/ja/
施設見学について http://www.spring8.or.jp/ja/about_us/site_tour/

■第002回 2008年5月12日掲載
【タイトル】『産学連携によるフィルター回路(前編)』
【内容】
携帯などのフィルタ開発について、電気通信大学 電子工学科 和田研究室の和田光司准教授にお話をうかがいました。
【はやのん理系漫画制作室スタッフからのコメント】
電気通信大学、略して「電通大」は『キラリ研究開発』的ネタの宝庫!というわけで、たびたび取材をお願いしています。和田光司先生のご研究「携帯のフィルタ」開発も電通大らしい魅力に溢れたテーマです。小さな小さな基盤に、どれだけの層を作り、どれだけの回路を詰め込むか…。携帯でも何でも「とにかく小型化」が大好きな日本人の要求に応えるべく、日々努力されているのだろうと思いました。 この連載を始めた頃のはやのんはまだ「産学連携」という言葉を知らず、大学と企業が協力して研究開発をするというやり方があるのだ、ということに素直に驚いていました。最近では官公庁も含めた「産官学連携」という言い方をするようなっています。企業・大学・官公庁、それぞれの持っている生産力、知識や研究開発の力、予算や行政的な問題に対応する力を、協力するように発揮することで、社会に役立つものを生み出そう、という考え・取り組みのことです。(はやのん)
【参考】
電気通信大学 http://www.uec.ac.jp/

■第003回 2008年5月19日掲載
【タイトル】『産学連携によるフィルター回路(後編)』
【内容】
前回に引き続き、電気通信大学 電子工学科 和田研究室 和田光司准教授にお話をうかがいました。産学連携とは?
【はやのん理系漫画制作室スタッフからのコメント】
この連載を始めた頃のはやのんはまだ「産学連携」という言葉を知らず、大学と企業が協力して研究開発をするというやり方があるのだ、ということに素直に驚いていました。最近では官公庁も含めた「産官学連携」という言い方をするようなっています。企業・大学・官公庁、それぞれの持っている生産力、知識や研究開発の力、予算や行政的な問題に対応する力を、協力するように発揮することで、社会に役立つものを生み出そう、という考え・取り組みのことです。 大学は研究をする場所でもありますが、学生に教育をする場所でもあります。学生に、自分たちの勉強していること、研究していることは社会につながっているんだ、ということを感じ、モチベーションを持ってもらいたいという先生方の気持ちを感じました。 (はやのん)
【参考】
電気通信大学 http://www.uec.ac.jp/

■第004回 2008年6月2日掲載
【タイトル】『とびだせ!裸眼3Dディスプレイ(前編)』

【内容】
ヒューマンセントリックラボラトリー 主任研究員 福島理恵子さんに、裸眼3Dディスプレイ
開発についてうかがいました。

【はやのん理系漫画制作室スタッフからのコメント】
裸眼3Dディスプレイの開発を手がけていらっしゃる、福島さん。今や携帯ゲーム機から家庭用テレビにまで進出した「3D」。ちょっと前までは赤と緑のセロハンが貼ってあるメガネかけて見ていたものですが、今では裸眼です。よりリアルに・より立体的に映像を見たい!という夢は、「空を飛びたい!」という夢と同じように、こうやって叶えられていくものなんですね。もっと広く利用されるようになれば、学校や飲食店・医療現場などで3Dが見られるようになるかもしれません。活躍の場は無限ですね。(ZENZO→)
【参考】
東芝 http://www.toshiba.co.jp/index_j3.htm

■第005回 2008年6月16日掲載
【タイトル】『とびだせ!裸眼3Dディスプレイ(後編)』
【内容】
前回に引き続き、ヒューマンセントリックラボラトリー 主任研究員 福島理恵子さんに、裸眼3Dディスプレー開発についてうかがいました。
【はやのん理系漫画制作室スタッフからのコメント】
(株)東芝 ヒューマンセントリックラボラトリーでは、女性も働きやすい環境づくりがなされているそうです。「女性も働ける環境を!」「みんなでサポートしよう!」とはよく聞きますが、実際にできている場合は少ないのでは?このラボでは、具体的にその環境を整えているそうです。また、「出張は可能な人が行く」「遅い時間のミーティングは、出られる人が出る」など、全員が同じ働き方をするのではなく、それぞれの能力を発揮できる働き方にするということも、新しい見方ですね。働き方の多様性と、柔軟な企業の考え方を紹介する漫画でした。仕事もプライベートも充実!は、誰もが理想とするところではないでしょうか。(ZENZO→)
【参考】
東芝 http://www.toshiba.co.jp/index_j3.htm

■第006回 2008年7月28日掲載
【タイトル】『大きいことはいいことだ!有機トランジスタ(前編)』
【内容】
有機トランジスタについて、東京大学工学系研究科 量子相エレクトロニクス研究センター 染谷隆夫准教授にお話をうかがいました。
【はやのん理系漫画制作室スタッフからのコメント】
現在使われている多くの半導体はシリコンという無機物質を使っていますが,東京大学工業系研究科の染谷先生は人間の体と同じ有機物からできた半導体の開発を目指しています.有機物は炭素や水素といったどこにでもあるような元素だし,燃やしても害が無い,軽い,柔らかい,なんと言っても安い!そして,可溶性なので印刷技術などでも半導体加工が可能な未来のデバイスです.この分野は工学,化学,物理が融合した先端技術が必要で世界でも日本がリードしています. (nk)
【参考】
東京大学工学系研究科 量子相エレクトロニクス研究センター http://www.qpec.t.u-tokyo.ac.jp/

■第007回 2008年8月4日掲載
【タイトル】『大きいことはいいことだ!有機トランジスタ(後編)』
【内容】
前回に引き続き、東京大学工学系研究科 量子相エレクトロニクス研究センター 染谷隆夫准教授にお話をうかがいました。
【はやのん理系漫画制作室スタッフからのコメント】
トランジスタは、弱い電気信号を強い信号に増幅したり、電気信号の流れを高速でオン・オフするスイッチとしての役割を果たす小さな電子素子。私たちが毎日使っているPCや電子機器には必ず入っていて「非常にお世話になっている」物です。普通のトランジスタはシリコンでできている半導体を使っているのですが、染谷先生が開発された有機トランジスタは炭素と水素からできていて、なんと「プリンタで印刷できる」!この研究開発がうまくできるのは、プリンタのトップメーカーが多く集まる日本という場所のおかげ、と染谷先生は語っておられました。自由に変形できるのも魅力という有機トランジスタ。私たちの生活シーンに現れる日が楽しみです。(はやのん)
【参考】
東京大学工学系研究科 量子相エレクトロニクス研究センター http://www.qpec.t.u-tokyo.ac.jp/

■第008回 2008年8月18日掲載
【タイトル】『世界にはばたけ!物理チャレンジ・オリンピック』
【内容】
物理チャレンジ・オリンピックとは?日本委員会副委員長(高千穂大学教授)並木雅俊さんにお話をうかがいました。
【はやのん理系漫画制作室スタッフからのコメント】
2005年の世界物理年をきっかけに開催が始まった“物理チャレンジ”は、全国から選ばれた物理に自信がある高校生(時には中学生・高専1〜3年生も)が集まり、合宿形式で能力を競う“物理のコンテスト”です。はやのんが毎年のポスターイラストを担当しており(あれ、最近やってないな)、筑波で開催の時は黄門様に扮したアインシュタイン、岡山で開催のときは桃太郎に扮したアインシュタインがキャラクターとなっています。このコンテストの上位入賞者は世界規模で開催されている“世界物理オリンピック”の代表候補に選ばれます。夏に物理チャレンジが終わってから、冬・春に実験・理論の実力を世界レベルまで引き受ける厳しい特訓合宿が催され、日本代表が選ばれます。彼らの指導にあたっているのは高校生に対する物理教育を大切に思い、熱意を持った大学の先生、高校の先生方です。現在はNPO法人物理オリンピック日本委員会という組織が運営していて、はやのんはその発起人のひとりでもあります。(はやのん)
【参考】
物理チャレンジ http://www.phys-challenge.jp/index.html

■第009回 2008年9月8日掲載
【タイトル】『最新!立体ドームシアター シンラドーム(前編)』
【内容】
科学技術館にて、株式会社 オリハルコンテクノロジーズ 代表取締役 高幣俊之さんにお話をうかがいました。
【はやのん理系漫画制作室スタッフからのコメント】
「もっともっと映像の中に入り込める、迫力のあるシアターを!」400インチの平面モニターから全面改装し、できたのがこのシンラドームです。こんなに素敵なドームシアターがあるんですね。プログラムは、プラネタリウムのようなものだけではなく、細胞から昆虫にいたるまで様々です。詳細は、【参考】のURLでチェックできますよ。立体的に見える・美しい・感動的なドームシアター!ですが、「見せる側」にはたいへんな苦労があったようで…。(ZENZO→)
【参考】
シンラドーム http://www.synra.jp/
シンラドーム@科学技術館 http://www.synra.jp/jsfsynradome/index.html

■第010回 2008年9月22日掲載
【タイトル】『最新!立体ドームシアター シンラドーム(後編)』
【内容】
前回に引き続き、株式会社 オリハルコンテクノロジーズ 代表取締役 高幣俊之さん、そして科学技術館の松浦匡さん、東京大学大学院理学系研究科付属天文学教育研究センター 半田利弘助教授にお話をうかがいました。
【はやのん理系漫画制作室スタッフからのコメント】
年100回ほどの上演を12年以上(2008年9月時点)続け、「12年ずっと学園祭をやってきたような感じです」と、オリハルコンテクノロジーズ 代表取締役 高幣俊之さんは言います。「どうやったらよりわかりやすくなるのか・どうやったらより楽しんでもらえるのか?もっといろんなものを見せたい!」の言葉はまさに情熱です。また、臨機応変に生の声にこたえるため、台本の定まっていない「科学ライブショー」の形をとって上演。冥王星が惑星ではなくなった時も、すぐに対応できたそうです。今後は「研究者や技術者が持っている世界の面白さを、この立体映像で紹介したい」とのこと。ご自身の研究をもっと広く認知してほしい研究者や技術者の方は、いい機会かもしれません。(ZENZO→)
【参考】
シンラドーム http://www.synra.jp/
シンラドーム@科学技術館 http://www.synra.jp/jsfsynradome/index.html